早生まれの子供の七五三はいつ祝う？
「早生まれの子どもの七五三はいつお祝いすればいいの？」と疑問に感じる親御さんは少なくありません。とくに初めて七五三を迎えるご家庭では、「何歳で七五三をするのか」「お祝いの時期はいつがベストか」「数え年と満年齢のどちらで祝うべきか」など、さまざまな疑問が出てきます。
七五三は、男の子が3歳と5歳、女の子が3歳と7歳で行うのが一般的ですが、地域や家庭によって多少異なります。また、誕生日が1月〜3月の「早生まれ」のお子さんの場合、「今年祝うべき？」「来年の方が良い？」とタイミングに悩む方も多いのではないでしょうか。今記事では、早生まれの子供の場合の七五三のお祝い時期についてご紹介いたします。
満年齢と数え年について
まずは満年齢と数え年についてご紹介します。日本では年齢の数え方に「満年齢」と「数え年」の2種類があります。現代では主に満年齢が使われていますが、伝統行事や一部の地域では数え年が使われることもあります。
満年齢とは、生まれた日を0歳とし、誕生日が来るごとに1歳加算する一般的な年齢の数え方です。一方、数え年は生まれた時点で1歳とし、以後、元日を迎えるごとに1歳ずつ加算します。そのため、誕生直後でも数え年では1歳、年をまたぐと2歳となることがあります。
現在の法律や公的手続きでは満年齢が採用されており、健康保険や年金制度、学校の入学年齢なども満年齢に基づいています。しかし、七五三や還暦などの年中行事では、今でも数え年が使われる場合があります。目的や場面に応じて年齢の数え方を正しく理解しておくことが大切です。
七五三を「満年齢」で祝うか「数え年」で祝うか？
満年齢で祝う場合の特徴とメリット
七五三を満年齢で祝うスタイルは、現代の生活スタイルに合っていて、多くの家庭で選ばれています。七五三を祝う年齢も「満3歳」「満5歳」「満7歳」で行うのが主流になりつつあります。このスタイルだと、保育園や幼稚園など、子ども同士の成長段階がそろいやすく、同年代のお友達と同じタイミングで祝いやすいというのが利点になります。
また、満年齢での七五三は、子どもの発達段階を考えるうえでも大きなメリットです。特に3歳のお祝いでは、満3歳になってからの方が、言葉の理解や感情表現が豊かになっており、写真撮影や神社参拝などの行事をより楽しむことができます。着物の着用や長時間の外出にも無理がなく、思い出としてしっかり残りやすいのも魅力です。
一方でデメリットも
ただし、満年齢で七五三を祝うことに対して、地域の風習や祖父母世代の意見と食い違いが生じる場合もあります。なかには「七五三は数え年で祝うもの」という価値観を持つ方もおり、意見が分かれる場合もあります。そうした場合は、家族でしっかり話し合い、お子さまの負担が少なく、思い出に残る形を選ぶのがベストです。
数え年で祝う特徴とメリット
七五三を数え年で祝うことには、古くからの伝統や風習を大切にするという大きな魅力があります。数え年とは、生まれた年を1歳とし、以後お正月を迎えるごとに1歳ずつ加算していく年齢の数え方で、日本では長らく行事や儀式に用いられてきました。そのため、七五三も数え年で行うのが本来のスタイルとされ、特に年配の方や伝統を重んじる地域・家庭では、今でも数え年でお祝いをするケースが多く見られます。祖父母世代など、親族の理解や協力も得やすく、家族全体で節目を祝う意味でも適してるといえるでしょう。
デメリット
もちろん、数え年での七五三にも注意点はあります。例えば、3歳のお祝いを数え年で行う場合、実際には満年齢で2歳前後のため、子どもの発達や体力がまだ十分でないことがあります。そのため、慣れない和装や長時間の外出が負担になることもあり、機嫌が悪くなったり、ぐずったりすることも珍しくありません。また、小さな子どもにとっては、七五三という行事の意味を理解するのが難しく、記念としての印象が残りにくいというデメリットも考えられます。
早生まれの子供が３歳の七五三を祝うのにベストな時期は？
早生まれの子供が3歳で七五三を迎える場合、「いつ祝うのがベストなのか？」と一番悩むのではないでしょうか。特に早生まれの子は、同学年の中でも誕生日が1～3月と遅いため、数え年で祝うと実際には2歳前後、満年齢でも秋の七五三シーズンにはまだ3歳になっていないケースもあります。このような場合、無理に周囲と同じ時期に合わせるのではなく、お子さまの成長や発達具合に応じて時期を選ぶことが大切です。
おすすめは「満3歳の誕生日を過ぎてから、ゆとりのある時期に七五三を祝う」ことです。例えば、誕生日が1月であれば、その年の秋（10〜11月）に行うことで、体力や言語能力も発達しており、着物での移動や記念撮影もスムーズです。早生まれの子は成長の個人差も大きいため、あえて翌年の秋にずらして、満4歳近くで祝う家庭も珍しくありません。
また、写真撮影や神社参拝は、必ずしも11月15日周辺にこだわる必要はありません。春や秋の気候が穏やかな日を選ぶことで、混雑を避けつつ、快適に七五三を楽しむことができます。
早生まれの3歳のお子様にとって大切なのは、タイミングより「無理なく楽しめること」。家族の都合やお子さまの発達に合わせた柔軟なスケジュールで、思い出に残る七五三を迎えましょう。
まとめ
七五三を兄弟姉妹で一緒に祝う場合、年齢やお子さまの発達状況に応じたタイミング調整が大切です。特に7歳の七五三は、同じ学年のお友達と一緒にお祝いすることで、お子さまにとっても思い出深い体験になるのでは？ そのため、兄弟姉妹がいるご家庭では、まず7歳のタイミングを軸に、3歳や5歳のお祝いを前後で調整する方法がおすすめです。3歳や5歳は比較的、家族のスケジュールで合わせやすいので、ご兄弟がいる場合は、7歳のタイミングで調整することをおすすめします。
一方、兄弟姉妹がいない場合や年齢が離れている場合は、お子さまの体調や成長スピードを最優先に考えましょう。また、仲良しのお友達と一緒に記念撮影や神社参拝をするのも、特別な思い出作りになります。最近では「七五三は秋に行う」という固定観念にとらわれず、春先や夏前など、日焼けや混雑を避けて早めに記念写真を撮るご家庭も増えています。ただし、早めに神社へお参りする場合、七五三限定の千歳飴や授与品がまだ準備されていないこともあるため、事前に神社へ確認したほうがよいでしょう。
七五三は、お子さまの健やかな成長を祝う大切な行事です。本人が楽しめる時期を最優先にして、無理のないスケジュールで心に残る一日を演出しましょう。
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